そんな２月の中旬池上福祉事務所の森憲司氏（その後、オープンハウス運営委員として永くご尽力頂く）から、池上福祉事務所から近いところに丁度良い物件があると連絡をもらいすぐに物件を見に行った（オープンハウス設立①）。

　工場跡のその場は、４０㎡程であったが天井が高いため、広く感じられた。家賃も申し分なし。家主さんも、障がい者施設だと話しても特に気にする様子もなかったので、その２日後には手付金を払って決めていた。資金は、区内の関係者によるカンパと出資金を頼りに、内装費を節約するため、床のパンチカーペット張りは家族で手分けして行った。物品もなるべく持ち寄り、なんとかスタートしたのは、１９８７年３月３０日家族同伴のミーティングだった。正式な開所式は、４月１０日に行っている。

それから、約２５年。借り増しなどをしながら、心地好くその場所で活動することとなる。朝、通所してきたらゴミ出しやオープン前の掃除。少し両隣に重なるように掃く。ご近所さんの猫ちゃんが、玄関の外で待っている時は、戸をあけ招き入れ、出たそうになればまたねと送り出す。お陰様で、ご近所の方には大変良くしていただいた。　　　　　　　　　（おわり）