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本当のお別れは、突然に…②

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 最初は、千葉の病院でした。淋しくて淋しくて、1週間に2回くらい電話が来ました。「気候は温たかだし、いいじゃない。」そんな慰めしかできませんでした。「大田に帰りたいよ。」「だよね。でも、通院治療じゃ危ないからって入院になったんだし、治して戻ってきてよ。」「うん。」

 次にいつもの電話で、八王子の病院へ移ったと聞きお見舞いに行くと、初めはお互い顔が分からず、部屋の中を探し回ったほどでした。それに、その時はまだ、車いすに座っていたね。でも電話は相変わらずで、2週間に1回くらいになったかな。

 去年の6月末にあった時は、自分の足で歩いて時折外出にも出ていると言っていた。いつの電話か「引越ししたよ。」等というので「転院したの?」と驚かされたけれど「なんだ、部屋が変わったのか。」と、安心しました。

 いつの頃からか「あれ?Kちゃんの電話、最近来なくない?」と、職員で気にしていた。するとしばらくして(サチコ)さんが「Kちゃん、亡くなったらしいよ。」と、人から聞いたと教えてくれた。そっか、それじゃあ電話をもらえないはずだね。いつもの新幹線で田舎へ帰り、大好きなお母さんの横に、眠れているかな…是非、そうあってほしい。  (ツルヒメ)

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